島の至るところに咲いている、椿を使った天然の肥料で育てるから。 昔から生活に取り入れられてきた椿は、 実だけでなく葉っぱもとても生命力が強いものです。 椿の落ちた花を拾い集めたりしながら、 野菜に合わせて必要な時に その力を借りるという野菜づくりをしています。 長崎県・五島列島は椿の島。 ここ福江島にもあらゆるところに咲いている 椿の油を絞ったあとの、実の搾りかすを天然の肥料にしました。 その椿の天然肥料と島周辺の海水を使い、 豊かな自然環境で心をこめて作る野菜は、 驚くほど甘く、体が喜ぶ味がします。 島の自然そのまんま。それが「椿やさい」です。 福江島に点在する約7ヘクタールの畑のあちこちで、 季節ごとにブロッコリー、深ネギ、ピーマン、 ナス、インゲン、そら豆、カボチャ、トマトを育てています。 出荷する時はなるべく葉っぱや茎は残したままで。 食べる時は、野菜がどんな風になっているかを想像してみてください。 出来るだけ農薬を使わず、島で採れた椿の天然肥料と、 島周辺の海水を使う全てがメイドイン五島。 メロン栽培では、糖度が上昇するという結果が得られました。 野菜もそのものの風味や甘みがぐっと増し、 切ると水分が溢れるほどの瑞々しさに驚かれます。 家族全員で力を合わせ、 長年この地でメロンを栽培してきた「やしろ農園」。 五島の野菜ブランド「いきいき五島」を展開してきましたが、 その新たなステップとして「椿やさい」の栽培も手がけています。 農家として培ってきた父母の知識と経験を活かしつつ、 若い力と柔軟な発想力で これからの時代にも選ばれる野菜になるべく、 日々奮闘しています。